鳥潟会館
TORIGATA KAIKAN
鳥潟家住宅の整備は約5年をかけて行われた。主屋の棟札には昭和11年9月に上棟式を行ったとある。土蔵には明治29年5月、中門には昭和13年上棟の棟札が残されている。土蔵は昭和11年からの整備の中で曳屋されたと考えられる。茶室、茶室待合、四阿、社殿、表門については棟札は確認されていないが、鳥潟家に残る書簡などから邸宅の整備の際に建築されたと考えられる。中門の棟札には京都を中心に活躍した成行兼太郎も棟梁として携わったとある。
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鳥潟会館
森長旅館
旧奈良家住宅
旧松倉家住宅
佐藤家住宅
鳥潟会館
TORIGATA KAIKAN
鳥潟家住宅の整備は約5年をかけて行われた。主屋の棟札には昭和11年9月に上棟式を行ったとある。土蔵には明治29年5月、中門には昭和13年上棟の棟札が残されている。土蔵は昭和11年からの整備の中で曳屋されたと考えられる。茶室、茶室待合、四阿、社殿、表門については棟札は確認されていないが、鳥潟家に残る書簡などから邸宅の整備の際に建築されたと考えられる。中門の棟札には京都を中心に活躍した成行兼太郎も棟梁として携わったとある。
森長(もりちょう)旅館
MORITYOU RYOKAN
角地に建つ木造2階建洋風旅館で,方形マンサード屋根を鉄板葺とする。外壁はモルタル仕上で隅柱を見せ,胴蛇腹と軒蛇腹を廻す。北面玄関は起り破風に蝙蝠を飾る。内部は中廊下で和室の客室を配し,背面には厨房等を置く。船川港の往時の賑わいを伝える建物。
旧奈良家住宅
KYU NARAKE ZYUTAKU
旧奈良家住宅は、江戸時代中期の宝暦年間(1751年から1763年)に建てられた。
奈良家は秋田県内屈指の豪農として栄えた旧家であり、この建物は3年もの歳月と銀70貫を費やしたとされている。
建物の両端、入口部分が全面に突き出す形は両中門造りと言われ、正面左が座敷中門(上手中門)、右がマヤ中門(下手中門)となっている。このような建て方は、秋田県中央海岸部の農家に特徴的な建築様式で、建築年代も明かなことから、1965年(昭和40年)5月29日に重要文化財に指定された。
敷地内には、母屋のほかに明治から大正時代に建てられた蔵や和風住宅などの附属屋が7棟あり、2006年(平成18年)に登録有形文化財に登録されました。敷地内の建物すべてが文化財になっている住宅は県内でも貴重といえる。
旧松倉家住宅
KYU MATSUKURAKE ZYUTAKU
松倉家は、寛延2年(1749)頃に始まる商家で、当初、油屋を営んでいたが、明治18年(1885)頃に田を購入して地主となった。住宅のうち主屋は、明治37年(1904)の大火で類焼し、明治39年(1906)に再建された。
主屋は妻入の大型町家で、片土間二列型間取りに鍵座敷が付く。表側にコミセの名残である前土間に庇(ひさし)をつけ、続いて引き大戸の奥に通り土間を蔵前まで通す。通り土間に面して店座敷、中の間、オエを並べその背後に下座敷と二部屋を配置して、最奥に台所を置く。
米蔵と文庫蔵は土間を挟んで、主屋の背後に並ぶ。両蔵の規模はほぼ同じであり、棟札によれば米蔵が天保10年(1839)6月18日、文庫蔵は慶応2年(1866)7月の上棟である。土蔵2棟とその周囲の土間には、主屋に接続する覆屋をかける。
主屋は、正面外観及び片土間二列型間取りのよく整った配置となっており、江戸時代後期以来の久保田外町の伝統的町家の一形式を継承している。また、県内に現存する伝統的町家の中では大型で改変が少なく保存状態がよい。江戸時代末期の土蔵2棟は、建築年代が明らかであり、他の土蔵建築の年代を比定する指標となる。
佐藤家住宅
SATOUKE ZYUTAKU
秋田県の大仙市、出羽丘陵の山裾に位置する。佐藤家は江戸時代から農家、林業を営み、代々村役を務めた旧家である。佐藤家住宅は明治29年の陸羽地震の被災後、約10年をかけて復興した。主屋は、座敷棟、台所棟、帳場棟等を用途ごとに別棟でつくり、豪雪地帯にありながら廊下で中庭を囲む構成とする。トラスと金具を多用した小屋組により、柱の少ない大空間を、極めて高い天井高で実現する等、近代和風住宅の特色をよく示す。また、紫檀・鉄刀木・黒柿等、銘木をふんだんに使用した座敷等に贅をつくし、高い大工技術を駆使して繊細な意匠を持つ接客空間を造りだした。